フッ素樹脂コーティング加工をご検討される際の注意事項を記載いたしました。
下記のことに該当する場合、または気になることがございます場合は、ご依頼の際に申し出てくださいますようお願いいたします。
お客様にご満足いただける品質を目指し、最善の策を考えさせていただきたいと思います。
また、ご質問、ご要望などございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
▶︎ 1.基材は何℃まで耐えられますか?
通常400℃の焼成炉内にて焼き付けを行いますので、ほとんどのプラスチックは変形してしまいます。
プラスチックの部品がついている場合は取り外してご支給願います。
但し、低温で処理できるものもありますので、ご相談ください。
▶︎ 2.基材の汚れ具合はいかがですか?
・以前コーティングした膜が残っていませんか?
・ひどい油汚れがありませんか?
上記のことに該当する場合は、工程、納期が変わります。
▶︎ 3.膜の接着性を高めるために・・・
基材とコーティング膜の接着力を高めるために、ブラスト処理を行います。
または、セラミック粒子(50μm)を高圧で吹き付けます。
そのため、基材のソリ、変形が生じる可能性があります。
セラミック粒子が溶接部の隙間に入り込み、取り除けない場合があります。
▶︎ 4.マスキングは必要ですか?
コーティングはエアスプレー、静電粉体コーティングなどで行います。
そのため、特に指示がない場合、全体にコーティングされてしまいます。
コーティングが必要な部分、不要な部分、コーティングされてはダメな部分を明示していただく必要があります。
コーティングされてはダメな部分には、マスキングを行いますが、別途費用が発生します。
全面をコーティングする場合は、吊り穴、吊りしろを確保してください。
▶︎ 5.製品全体が焼成炉に・・・
焼成の工程では、製品全体を焼成炉に入れます。
1.の件で、
「熱による変形」
「残留応力による変形」
「焼きなまり」
「密閉容器の破壊」
「焼き色(テンパーカラー)」
などが発生する場合があります。
▶︎ 6.ご指定の検査はございますか?
検査については、お客様の指示がない場合、社内規定による外観検査を行います。
規格があり、検査表の提出が必要な場合は検査項目をご指示願います。
膜厚測定が必要な場合は、測定基準とするため、コーティング依頼される基材と同じ基材を1個送付してください。